私(田中英道:東北大名誉教授)は日本の国が長く続いている理由として、次の「3つの力」を強く感じていますと言っています。
第一に、伝統の力です。それは時の政治力、軍事力によっても消えない、共同体の力といってもいいでしょう。端的にいえば天皇の存在です。
第二に、美への情熱です。美術、文学、演劇、音楽、どれをとっても、他国と異なる独自のものをもっていて素晴らしい。
第三に、宗教の力です。日本人ほど、意識していないにもかかわらず、宗教的な国民はいないと思います。
第2次世界大戦の敗北でも、天皇家は存続されたことは、奇跡にちかいことだと思います。
ただし天皇家のルーツになると、古代史の研究家でも、新説あるようです。
田中英道氏は、『日本にやって来たユダヤ人の古代史』という本を出され、この本では、この天皇家はユダヤ系であると主張されています。
縄文時代から住み着いていた先住民たちは、国家形成の集団能力を持たずに、渡来人達に制服されていったという歴史です。
ユダヤ民族は西洋を追われ、帰る場所がないので東へ移動し、アジア大陸を経て日本までたどり着いたということです。
その渡来集団は、神武天皇のグループで、蘇我氏、秦氏、物部氏などが含まれ、武内宿祢などが初期のリーダーであったそうです。
先住民の墓は木棺や甕棺の円墓であったが、ユダヤ系から石棺の方墓に変化しました。
神社の御神輿も、ユダヤ人の逃走用の道具であったのが、お祭りの儀式に変化したとしています。
相撲もユダヤの巨大人の対決スポーツがそのまま伝えられたとしています。
(その他沢山の習慣や、言葉や名前の類似例が示されています。)
ヘブライ語と日本語の共通点として次のようなものがある。
①ヘブライ語の形が、日本語のカタカナに似ているものがいくつもある。
②発音と意味が同じ単語がいくつもある。
③日本の国家や民謡も、ヘブライ語で解釈できる。
④相撲で使われている言葉と類似した言葉がヘブライ語にもある。
相撲は西アジアを起源としてシルクロード沿いに発展していて、
イスラエル、トルコ、モンゴル、そして日本というように世界各地にある。
朝青龍や白鵬のように、日本にモンゴル人力士が多いのもそれが関係している。
実はこれもイスラエルの古代ユダヤ人が使用していた
ヘブライ語が語源になっている。
「ハッケ」=「なげつけろ」
「ヨイ」=「やっつけろ」
「ノコッタ、ノコッタ」=「投げたぞ、やったぞ」
そもそも、相撲と言うのも「シュモー」と言うヘブライ語が元になっている。
これはつまり、
イスラエルにいた古代ユダヤ人たちの文化が日本に伝えれているということ。
⑤相撲や神社の鳥居といった日本の伝統文化と似た出来事、習慣がイスラエルにもあった。
そして、大化の改新のあとに作った古事記や日本書紀には、先住民の邪馬台国などの記録は取り上げなかったようです。
この日本歴史の長いことをうらやむあまり、世界の宗教関係者は、その宗教と天皇家を結びつけようとする動きがいくつかみられます。
その一つがユダヤ教の図書であります。
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キリスト教の雑誌より |
あいまいなDNAまで持ち出して、人種的なつながりを強調しています。
また日本の国宝級の仏教資料の文様に、十字架に近いものがあることも取り上げて繋がりの裏付けとしています。
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曼荼羅は十字架とする |
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金銅密教法具を十字架とする |
他方では、韓国の統一教会のシンボルマークも、日本の旭日旗をもじっていて、しかも日本の皇室をさげすんだ表現をしていることが、最近の報道でひろく知られてきました。
以上のような新しい日本の古代史に対して、本来の日本国史観の学者たちの反論は、どう反応しいているのでしょうか?