2025年5月1日木曜日

暴力・暴言に対する介護対応

認知症の方の暴力・暴言への対応

特に、前頭側頭型認知症(ピック病)など前頭葉が委縮するタイプの認知症では、感情のコントロールが難しくなります。病気の症状として暴力や暴言をしてしまうことがあることを知っておきましょう。

一旦逃げて時間を置く

 「逃げるが勝ち」身の危険を感じるような暴力を振るわれた場合、言葉や力でまともに応戦せず、まずは逃げましょう。抑え込むのは本人や他のお年寄りが危険な時だけです。

体格のいい男性のお年寄りによる暴力であっても、走って逃げれば大事には至りません。急に殴られるとビックリすると思いますが取り敢えずは逃げた方が賢明です。

そして、身の安全を確保したら、お互いが冷静になるまで少し時間を空けましょう。数分経つと何事もなかったようにケロッと落ち着いてくれることも多いです。戻る時は、家族や友人、他の介護者さんを一緒に連れていくのが理想です。第三者がいると、落ち着きやすくなります。

データを取り未然に防ぐ

どのような時に機嫌が悪くなり、暴力や暴言を振るいやすいか日頃からよく観察してデータを介護者全員で共有し、未然に防ぐないしは再発防止に努めることも大切です。

例えば、言葉や身体が不自由な人は、もどかしさから暴力・暴言を行っているのかもしれません。また、プライドが高い性格の人は、世話をしてもらっている現状が耐え難く、ふがいない自分に腹をたてているのかもしれません。

この様なデータを活かして、根気強く主張を聞いてあげたり、プライドを傷つけない言葉選びをしたり、一人一人に応じた介護対応をしましょう。

自分たちの介護を見直し改善する

自分たちが行ってきた介護の何が問題だったのか見直しましょう。そして、何か反省点がある場合はその都度改善していきましょう。

前頭側頭型認知症(ピック病)など前頭葉が委縮するタイプの認知症では、感情のコントロールが難しくなります。病気の症状として暴力や暴言をしてしまうことがあることを知っておきましょう。

薬を処方してもらうのは最後の手段

精神科に連れて行って向精神薬を処方してもらうのは、本人の活動を妨げることにもなりますので最後の手段です。出来る限り薬に頼らず、介護対応の改善で暴力・暴言を制御することが大切です。

他の利用者に暴力や暴言が向かないようにする

常日頃、暴力や暴言が他の利用者さんに向けられたリ、自分自身に向けられ自傷や自殺をされたりしないようにチェックしておきましょう。暴力や暴言の矛先が介護者に向けられているならなら介護対応で解決すれば問題はありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿