日本人の起源
(放送大学アーカイブス:特別講義の要約)
講師:自然人類学者 東大名誉教授 埴原和郎
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東洋における古代人骨の出土場所
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東アジヤで出土した古代人の人骨は、大きくは北方系と南方系にわけられる。北方系は面長で目が細く、南方系は四角で目が大きい。
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上段は南方系で、下段が北方系 |
日本で最も古い人骨は沖縄の港川人で、中国の柳江で出土した骨と同じ南方系であった。
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港川人(沖縄) |
その後の弥生時代の日本列島での人骨を分類すると次のようになる。
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渡来人は北方系 |
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古墳人は従来人と渡来人の混血系 |
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頭骨の進化と分布の変化
棒の長さは調査数
点線は混血系
右側が従来人
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黒い部分が北方系が多い地方 |
この図をみると、邪馬台国は近畿と感じるが、これは古墳時代以降を含めた分布図であり、騎馬民族が急激に増加して近畿に集中してきたためと考えられる。
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頭骨の分類と場所の相関 |
代表的な南系と北系の人物の顔の例を上、下で列挙する。
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徳川家康(南系) |
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徳川家茂(北系) |
アイヌ型は北方系のツングース型と類似している。
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アイヌ |
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