昨日は古賀市にある福岡県リハビリセンター長の、「脳機能の活性化しよう」という講演をきいた。団塊世代を対象にして、高齢化して認知症予防のため心掛ける事項がメインテーマで,脳構造の機能分担分野の詳細な説明があった。
高齢化して記憶量はへるが総合判断力の減少は徐々で、社会での活動を期待するということだった。
しかし示された統計データでは90歳代は90%が認知症ということで、92歳の私の出る幕はなさそうな話であった。
いま神経心理学者の山鳥重さんの「気づく」とはどういうことか、という本を読んでいる。
探し物をしているときに、記憶では家のこの辺にあるはずだと思っているが、見付からない。何回か同じところを探しまわっていると、はっと見つかる。
年取るほどこんなことが多くなる。
山鳥さんの本では、探すという運動器の行動(運動ニューロン)が、遠心ニューロンに伝わり、さらに中枢神経系二ューロン群に伝わり、さらに求心ニューロンが視覚(感覚ニューロン)と一致したときに、見付けたという心になると説明している。
高齢になると、ニューロンのつながりが鈍くなるらしい。その改善策まではかいてない。さらに高齢で体が動かなくなると認知症がすすむのは、運動ニューロンが働かなるからだろう。
また運動過程には意識されない心理過程が共存しており、感情や思いは運動と直結しているという心理学者もいる。
あきらめずに探し回ると、見付けられる可能性が高まるらしい。
歩きながら考える(think while walking)という諺もある。
この説が正しければ、AIには運動ニューロンが存在しないから、最終的には、人間に勝てないことは確実だ。
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