2025年6月11日水曜日
幸福の心理をつくるホルモン:オキトシン
人間の脳の働きの研究は、まだ未知の分野が多い。
情報の伝達は電気信号的なものと思われているが、感情などの発生はホルモンの作用だろうと推定されてきた。
慶応義塾大学の塗谷準教授は、そのホルモンの動きの可視化に、世界ではじめて成功された。
可視化に成功したのは、自作の顕微鏡による成果で、若い頃工学を学んだ知識を活用したからであった。
オキシトシンは古くから知られていたホルモンで、生物が生きるための本能的感情をあらわすものと思われていた。
しかし人間は社会を作り、その中に溶け込んで、強い絆をむすびつけることで幸福感をもつように進化している。
それは人間のオキシトシンの流れの状態が、脳幹から大脳への流れであることから判明できた。
オキトシンのほかに、ドーパミン、クルアドレナミン、セロトミンなどのホルモンがあり、それぞれ感情の変化があるようだ。
2025年6月4日水曜日
森鴎外と松本清張
小倉は松本清張の出身地であり、その小倉には森鴎外が居た鴎外屋敷跡があるので、清張が若いころから鴎外に関心を持っていたのは当然のことでしょう。
| 森鴎外 |
| 松本清張 |
桑原武夫の解説のよると、清張は当初菊池寛などからの影響で作品を書いていたが、歴史小説を書こうとした時に鴎外の文体を手本にしたことを清張自身が言っています。
旧鴎外全集を3冊所持して旅行していることも直接書かれており、清張のデビュー当時には全集を手に入れている可能性があります。
私は「或る小倉日記伝」を読んでいたとき、主人公の田上耕作は清張自身ではないかとの思いました。
また読んでいる感触が鴎外の小説みたいだと思いながら読んでいました。
「或る小倉日記伝」を読めばわかるように、かなり鴎外の足跡を研究したのではないか。特に日記は小倉時代も含めてかなり読み込んでいます。
清張の遺作「画像・森鴎外伝」の内容は、著者による森鷗外評伝であり、著者の鷗外に言及した作品としては最も分量の多いものとなりました。
鷗外の生涯および作品内容の知識は前提とされており、加えて鷗外をめぐる石川淳、唐木順三や高橋義孝などによる言説も吟味の対象とされています。
松本清張の作家人生が鴎外で始まり、遺作となった「両像・森鴎外」で終わったことに感慨を覚えます。
今月21日に、多胡吉郎氏による「鴎外の長男、森於菟」を紹介する講演会が、古賀市でひらかれます。
鴎外の遺品を守ってきた於菟による「水月ホテル鴎外荘」には、数回宿泊した記憶がありますが、清張との関連など話題になるか楽しみにしています。
2025年6月3日火曜日
2025年6月2日月曜日
棟方志功と小林正一
棟方志功展示室 小林コレクションを中心に
棟方志功は多くの文人との交友がありました。
歌人の小林正一氏もそのひとり。その交友は、1959年頃、小林氏が日本経済新聞の歌壇欄に棟方作品を詠んだ歌「志功描く 女の顔はいとあやし 遊女とも見ゆ 菩薩とも見ゆ」を投稿したところから始まります。この歌が第一位に選ばれたことがきっかけとなり、小林氏は荻窪の棟方の自宅を訪ね、交友が始まりました。
このときの選者は吉井勇。やはり棟方と交友があった歌人で、今回、吉井の歌に棟方が板画を彫った「流離抄」も展示されています。
棟方と小林は意気投合し、1962年年頃からさらにその交際は深まっていきます。
小林は詠んだ歌を棟方に送り、棟方が気に入ったものを気の向くままに板画とし、20点をまとめて《山懐頌》としました。
このほかにも小林は数多くの棟方作品を収集していますが、板画だけでなく、棟方に依頼して描いてもらったという肉筆画はとりわけ優れたものです。
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