2012年9月3日月曜日

蚤虱

蚤虱馬の尿する枕もと
芭蕉の奥の細道にある一句である。旧制高校の寮や動員先の宿舎では、蚤虱との縁は深かった。さすがに馬の尿との縁はなかったが、親類の農家の納屋には牛馬が何頭かいた。
昨日のテレビではその現代版がでてきた。
芭蕉が泊った「尿前の関の宿」は現在も存在しているそうで、そこに、わざわざ馬をつれてきて宿泊する人物の話であった。
「枕もと」というイメージよりも、少しは距離のある場所に馬はつながれていたが、人馬同居の時代を懐かしむ心理が少しはわかる気がした。

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