2016年10月2日日曜日

江田船山古墳・トンカラリン遺跡

トンカラリン(2)



熊本県和水(なごみ)町に、江田船山古墳があり、近くに「トンカラリン」と呼ばれる古代の遺跡がある。


石室入り口



江田船山古墳は、国宝の刀剣で有名で、昔見学したことがある。
国宝の刀剣(銘文入り)


トンカラリンは地中にできた暗渠(あんきょ)や地割れによる縦穴の上部 を葺石で塞いで、延々460mに渡ってつなげた随道(トンネル)型の遺構である。
排水施設であるとか、道教の教えに基づく 祈願の為の隧道であるとか、卑弥呼の祭祀施設の一部であるとかいわれたが、結局のところ、この遺構建造の真の目的や用途 は判明していない。
また、土器類や時代を特定する地層とかも明らかではないため、はっきりした時代特定もできていない。
 地元に何の伝承も残っていない事や、最近、江戸時代の灯置台が3つ発見された事から、少なくとも江戸時代よりは前の遺構 である事は確かで、人によっては太古(縄文・弥生)という見方もあるし、4世紀築造とも言われる。
昭和49年に一度本格 調査され、推理作家の故松本清張氏が、「邪馬台国の卑弥呼の鬼道説」を発表すると、全国の歴史・考古学ファンが現地に殺 到して一躍脚光を浴びたが、現在は沈静化している。
ブラタモリが出かけてきたら面白がるだろう。


私は、 H.26.12.18.日に現地にでかけた。快晴の休日であったが、現地に観光客の姿はなく、ゆっくり見学できた。
江田船山古墳の方は、昔来た時より綺麗な公園に整備されていて、多くの人が遊んでいた。最近は古墳祭りが毎年開かれているようだ。






石人の丘にて
江田船山古墳前で
トンカラリン遺跡にて
ここはマラソンの金栗選手の出身地で、2019年の大河に登場するだろう。

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