2011年7月20日水曜日

天災と政治

中国で周時代に始まった天命思想がある。
天は天子(皇帝)に命を下して政治をまかせるが、もし天子が民を苦しめる悪政を行ったときには、天はこれを滅ぼし、別のふさわしい人物を選んで新たな命を下す。
天は悪政に対しては災異(洪水・旱魃・日食・彗星・隕石など)を下して、天子に譴責を加えるという。逆によい政治行えば天が祥瑞を下して嘉するという。これが儒教に採り入れられて、日本にも伝わった。
石原都知事が3・11震災を天罰といったのは、この天命思想だったのだろう。その後の国会やツイッターでの政治論議にも、この天命思想的なものが、かなりみられる。
しかし最近の天文学は発達していて、地球に衝突する可能性のある彗星や隕石が200個くらいあるそうだ。NASAでは隕石にロケットをぶっつけて軌道を変えることを試みている。
しかし地震の予知や予防などはまだ決め手がない状態だ。
政治家は当分の間は天命を覚悟で行動しなければなるまい。

 

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