2016年1月5日火曜日

林住期とアグロフォレストリ

林住期とは古代インドで生まれた人生観です。
人生を四期に分け、25年を区切りに、「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」とします。
林住期は現在の世相では60歳位から始まります。それまでの生活のため、家族のため、子育てのための人生から自己を開放し、自分のための人生を歩む期間とされます。
私も林住期となり、山里の林の近くの住居に住んで30年近くになりました。

森林は大気中のニ酸化炭素を吸収して、酸素をつくりだす機能を有しており、人類にとっては重要な存在です。
しかし地元の森林業者からは、林業不況を嘆く声ばかりが聞こえてきます。


現在の世界環境からみると、地球の温暖化対策として、森林の保護と拡大が重要になっており、この解決策として、アグロフォレストリ (英語:Agroforestry)が重要という意見が増えています。


これは森林内の農業・林業・牧畜業・水産業などの混合産業形態のことで、これらは熱帯性地域やロシア、カナダ等の大陸国では古くから行われていました。

近年は、産業革命以降の地球環境の悪化や、天然資源保有国への経済の集中化などの対策として、地球規模で、この持続可能自然保護型の農林水産牧畜混合業であるアグロフォレストリを展開する必要性が非常に高まっています。



日本の国土の65%は山林といわれていますが、大陸ではないので、日本に適したアグロフォレストリはまだ明確になっていないようです。しかし森林と共存しながらのこの混合産業の研究開発を急がれなければと痛感しています。
混合生産物の例




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