2025年12月20日土曜日

三島由紀夫の予言

三島が自衛隊で行った演説の要旨

三島生誕100年で、彼の死についてTVなどで論議が取り上げられている。
私は三島の1年あとの生まれで99歳になるが、戦時中の軍国主義の教育を、三島と同様に本能的思想としてたっぷり受けた。
「日本を守るとは天皇を中心とする歴史と文化の伝統を守ることである」という三島の思想は、私の心理の奥にもしみついている。
三島は文系だったので、徴兵検査で不合格になったとき、劣等感を感じたそうだ。
私は理系だったので、徴兵検査に乙種合格したとき、電波技術者として働きたいと思った。
 

三島は大蔵官僚となったが、文学の分野に転向し、若くして世界各国を見て回り、世界の思想のすべてを学んだようだ。政治・経済・文化・芸術の多角的な視点から文学作品を発表しながら、彼の思想が保守的になっていったのは、若い頃の戦時教育のせいであろう。
私は中堅企業の研究技術者として、右派・左派の中間アーチ的存在に終始し、日本の経済成長に満足していた。
アメリカや欧州の技術開発を学び、新製品の開発、生産技術の向上、品質管理などの普及につとめ、アジア諸国の技術者を迎えての教育活動にも参画した。


三島の未来予測
その頃三島は、上記のような未来予測にもとずいて、「楯の会」の活動をはじめ、自衛隊基地で自決した。
当時の私は、三島の行為を愚かなことと感じていたが、戦後百年の現在になってみると、日本経済は「失われた30年」で、政治・経済が混乱し、米・中のあいだで揺れ動いている。
三島が予言した「無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の富裕な、抜け目のない、或る経済大国」は、もはや経済大国ではなくなっている。


日本は生命尊重だけは最優先で、世界一の長寿国、高齢化社会になっている。

世界は冷戦の二極時代から、多極化時代に変わりつつあるが、三島がここまで予測していたかどうかは定かでない。



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