この道は昔の唐津街道で、この坂(火の見下周辺ん)は、蓮華坂といわれていました。
福岡城を起点にして、箱崎宮西の一里塚、次が蓮華坂の一里塚、次が下原の一里塚と続き、青柳宿に到達しました。
かっては榎の大木がそびえていたようです。
わくろ石も一休みする旅人の腰掛になっていたでしょう。
脇にある石には「立ち帰りの神・雨乞いの神 蓮華坂 わくろ石」と刻まれています。
「わくろ」は水利・雨乞いの神として、さらに、旅から無事に戻るという、立ち帰りの神として交通安全、疫病除けの神としても崇敬を集めました。
また、唐津街道の箱崎宿を超えて香椎の手前のこの場所からは博多の街並みは見えません。江戸から無事に帰るという願いも掛けているようです。
他にも、足利尊氏は多々良浜の合戦の際に、この場所で援軍を頼む使いを出して、戦いに勝利されたとされ、将軍の使いとも呼ばれています。
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