今日の玄界義塾では、「ピエトロ」の高橋泰行社長から会社紹介の話を聞いた。
1980年の創業者村田邦彦氏が2017年に亡くなり、当時専務だった高橋氏が社長を継がれたそうだ。古賀市に第一、第二工場があり、現在第三工場を建設中であるから、地元としては、親近感のある企業である。
ピエトロの原点は、村田社長が若くして父の店を継ぎ、一度閉店したあと、1980年に福岡にオープンしたスパゲティ専門店『洋麺屋ピエトロ』だ。
イタリアンと和風を融合したメニューが評判を呼び、行列のできる人気店となつた。
また、「秘伝の手作りドレッシングを家でも味わいたい」というお客さまの声をきっかけに、百貨店での販売を開始。
レストラン運営と併せて、自社商品の製造・販売も行う独自の経営スタイルを確立した。
そして現在、総店舗数44(フランチャイズを含む)、製造商品約120種類以上という総合食品メーカーへと成長を遂げ、ピエトロファンは増え続けている。
創業者の語録に、「仕事も遊びも一生懸命に」というのがあった。ホームページで調べてみたら、趣味の多い人で、絵画や陶芸はセミプロの腕前だったようだ。スパゲティの原材料は当初からイタリアから輸入していたので、イタリアに知人も多く、社名もピエトロとした。
ピエトロはイタリア語で羊飼いの意味だが、ローマのサン・ピエトロ寺院の名前が有名だ。
サン・ピエトロ寺院 |
村田社長が制作した陶器を、ミラノで展示会を開くことになり、その売り上げ金をすべて、ミラノの伊日文化交流会に寄付したという。
現社長の高橋氏は、創業者を称賛しつつも、「変えないものと変えるもの」、「ぐいぐい引っ張るSL型」から、「各車両にモーターがついた新幹線型」の経営をめざしている。
日本国内だけでなく、全世界にピエトロの製品が広がるだろう。
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