2015年9月4日金曜日

飯塚市 山王山古墳 (改訂)


福岡県教育委員会は県の文化財保護審議会の答申に基づき、飯塚市西徳前(九工大飯塚校の南側)にある「山王山古墳」を貴重な文化財として史跡に指定しました。(これで、県指定文化財は計689件)
「山王山古墳」は、6世紀末期に作られたと見られる直径20メートルを超える大型の円墳で、
近くを流れる川を見渡せる丘の上にあります。



 2009年度から始まった発掘調査では、石室に巨大な石が用いられており、壁面には、固いもので何度もたたいて浮かび上がらせる「敲打」と呼ばれる技法を使った文様などが確認されました。

石室の中からは銀の象眼が施された大刀の柄頭つかがしら(握り手)や金銅製の馬具なども出土、これらはどれも希少性が高いものばかりで、地域の歴史的特性を顕著に示す重要な資料です



古墳がある場所や出土品などから、6世紀末に築かれた首長墓とみられています。

県内には、こうしたした技法で装飾された石室を持つ古墳はおよそ60基が残っていますが、当時は80基ほど作られたとみられていて、これは熊本県に次いで2番目に多いということです。
「山王山古墳」は、地域の歴史的特性を顕著に示す重要な資料であることが評価され、新たに史跡に指定され、保護をされるようになりました。

 

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