足引(あしび)きの 山鳥(やまどり)の尾(お)の しだり尾(お)の
ながながし夜(よ)を ひとりかもねむ(ん)「夜は雌雄が離れて寝るという山鳥の、長い尾のように、
長い秋の夜を恋しいあの人と離れてたった一人で寝るのは寂しいなあ」という意味。
一人寝の寂しさが、秋の夜をより長く感じさせるのでしょう。
「の」を続けることで、「長さ」を強調しています。
前半の言葉は、「長さ」にたいするまくら言葉といわれます。
おもな枕詞には,以下のようなものがあります。覚えておきましょう。
「あしびきの」(山・峰) 「あをによし」(奈良)
「あしびきの」(山・峰) 「あをによし」(奈良)
「くさまくら」(旅) 「しろたへの」(衣・袖[そで])
「たらちねの」(母) 「ちはやぶる」(神)
「ひさかたの」(光・天) 「ぬばたまの」(夜・黒)
「ひさかたの」(光・天) 「ぬばたまの」(夜・黒)
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