2013年5月12日日曜日

椎木講堂

九州大学は来年11月、消費者金融の三洋信販創業者で、しいき教育文化振興基金会長を務める椎木正和氏から数十億円の寄付を受け、伊都キャンパス(西区元岡)に新しい講堂を建設中。昨年11月に起工式が行われ、完成予定は来年年2月の予定。
3000人以上を収容できる大講堂が完成し、学内で入学式や学位授与式ができるようになるという。
椎木氏は行橋市出身、1928年2月20日生まれの83歳。旧九州工学校ご中退後、46年に日本国有鉄道門司鉄道管理局に入局。49年に福岡市警察局警察官に。
59年に三洋商事(三洋信販の前身)を創業、72年三洋信販社長、98年から代表取締役会長などを務めた。
しかし過剰請求による利息の返還問題などの影響で経営が悪化。07年に三井住友グループのプロミスによる買収を受け入れ、同年に経営から手を引いていた。
文化振興に関しては、三洋信販時代から活動しており、大分県別府市に著名なピアニストのアルゲリッチ氏を招へいし、毎年音楽祭を開いている。卒業生でもない大学への多額寄付金は異例のことだが、資本主義社会での成功者としての模範的行為である。

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