2020年11月6日金曜日

名護屋城 陣営跡

名護屋城本丸は勿論、豊臣秀吉の陣営であるが、大河「麒麟が来る」、「どうする家康」などに登場する主な人物のなかで、名護屋城の陣営に参加したものの跡をさがしてみた。

当時、日本全国の総石高は約2000万石であり、一万石あたり250人の兵が動員可能とした場合、日本の総兵力は約50万人となるが、文禄の役で動員された25万〜30万の兵数は、日本の総兵力の約半分程であった。なお、豊臣秀吉の四国征伐時の豊臣軍の兵力は約10万、九州征伐時は約20万、小田原征伐時は約20万であった。



陣営配置の詳細図のブロッグhttp://hizen-nagoya.jp/bunroku_keicho/index.html







                                              半島の北部
足利義昭
 文禄・慶長の役には、秀吉のたっての要請により、由緒ある奉公衆などの名家による軍勢200人を従えて肥前国名護屋まで参陣している。

織田信秀(信長の6男:祖父、信長の父と同じ名前)

文禄元年(1593年)の文禄の役には御後備衆の筆頭として300人を率いて従軍したが、前年3月5日に発布された同軍役之定により、江・尾・濃・伊の4カ国の大名は1万につき350人を出すという規定であった。

文禄3年(1594年)5月26日、名護屋城にて明使沈惟敬が秀吉に謁見した際には、同室はしなかったが、次之間にて木下勝俊ら以下9人と共に控えていた。


細川忠興

文禄元年(1592年)からの文禄の役では九番隊に属して上陸し、慶尚道などの制圧を担当した。10月には長谷川秀一らと第一次晋州城攻防戦に参加し、前哨戦で慶尚右兵使の柳崇仁を討ち取ったが、攻城戦で晋州城を落とすことは出来なかった。翌文禄2年(1593年)6月の第二次晋州城攻防戦にも参加して晋州城を陥落させた。

                中央部 徳川家康は本陣近く


 

徳川家康
 文禄元年(1592年)から秀吉の命令により朝鮮出兵が開始されるが、家康は渡海することなく名護屋城に在陣しただけであった。『家忠日記』にはこの時に伊達政宗南部信直上杉景勝佐竹義宣が家康の指揮下にあったと記してある。       
               南東部
             最南部 

毛利輝元

文禄元年(1592年)2月、輝元は秀吉の朝鮮出兵に応じ、朝鮮へと渡海するために広島城を出発し、4月に小西行長が先陣として朝鮮に入ると、諸将もそれに続き、輝元率いる3万の軍勢は六番隊として朝鮮に入り、5月に星州に布陣した。

6月、輝元は開寧に陣を進め、五番隊と連携して日本軍連絡線の守備に就いた。開城陥落後、諸将は漢城で軍議を開き、各方面軍による八道国割と呼ばれる制圧目標を決め、輝元は七番隊として慶尚道を制圧することとなった。輝元は同月の茂渓の戦いや8月の第一次星州城の戦い、9月の第二次星州城の戦いなど、慶尚道において朝鮮軍と激戦を繰り広げた。

文禄2年(1593年)3月、日本と朝鮮の援軍たるとの間で講和交渉が進められると、8月に輝元は朝鮮から帰国した。

文禄4年(1595年)7月、秀吉の甥で関白・豊臣秀次高野山で切腹させられる、いわゆる秀次事件が発生した。この事件は、輝元と秀次がかつて交わしたという誓約が発端となっているとされてきた。しかしながら、輝元と秀次が誓紙を交わしたとする確証は存在しない、とする反論もある。

同年8月、輝元は秀次事件を克服しようと考える秀吉より、徳川家康らとともに五大老に任じられた。

同年10月18日、長らく実子がいなかった輝元に嫡子・秀就が誕生しが、輝元は従兄弟である秀元穂井田元清の子)をすでに養子としており、秀吉からも輝元の後継者として認められていたため、その処遇が問題となっていた。慶長2年(1597年)2月、秀吉は明との和平交渉が決裂したことで再度の朝鮮出兵を命じ、西国諸将に動員令が発せられた。だが、輝元はこのとき病身のため出陣できず、養子の秀元が代わりに出陣した。この時の兵力は文禄の役と同じ3万であり、秀元もまた輝元と同様に各地で奮戦している。


織田信雄(信長の次男)
  出羽国秋田八郎潟湖畔、次いで伊予国へと流されたが、文禄元年(1592年)の文禄の役の際に家康の仲介で赦免され、御伽衆に加えられて大和国内に1万8000石を領した。
肥前名護屋城にも兵1500を率いて着陣したという。
この際、嫡男・秀雄も越前国大野に5万石を与えらた                  
               南西部

本丸跡
  



清田角兵衛の陣跡も、たしかに本丸の西北部(小早川隆景の北部)に記録されている。




               

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