2022年5月11日水曜日

日本語の数詞

 日本語の数詞について詳しく研究された白鳥博士(邪馬台国の研究でも有名)の説は興味深い。

指をつかって、ヒト・フタ、ミ・ム、ヨ・ヤ、イツ・トオとそれぞれ原語の母音をかえて最初の数詞をつくった。10までの数詞の時代が何千年か長くつづいたらしい。この対偶では7と9を数えることができない。
(10までの数詞の時代は西洋でもあり、1年を10ケ月とした時代がある。)
日本の神典に表れる数は偶数が多く特に8は神聖数として取り扱われた。古事記巻頭の神々は偶神が8組で、単独神天之御中主神を加えると、1+16となる。
アジア大陸の民族では、奇数を尊び、とくに7と9を聖数としたが、日本では当時不明の不吉なものとされたようだ。
その後7,5,3などが吉の数詞に変わった経緯は、大陸からの影響らしいが、五節句と五節会を対にする習慣が残っている。
白鳥博士


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