今朝のTVで、野ばらの歌が紹介された。ゲーテの作詞、シューベルトとウエルナーの作曲で、世界中で広く歌われている曲である。歌詞はゲーテの詩とかけ離れたものが多かったようだ。
日本語の訳詩は、『近藤朔風』で、ゲーテの原詩に忠実な訳詞である。
教会の娘と恋仲になったが、結ばれずにフランクフルトに帰ったときの作詞だという。
フランクフルトのゲーテハウスを見学したときは、そんな失恋の話は知らなかった。
訳詩家の近藤朔風(逸五郎)は、東京音楽学校・東京外国語学校に学び、文才に長けていたので、雑誌への寄稿を始めた。
西洋音楽の手引きのほかリヒャルト・ワーグナーの紹介記事も書いた。
1905年4月から『音楽』誌の編集主任となり、初の訳詞、グノーの『セレナアデ』を同誌に載せた。 訳詞は47編確認されているが、訳業による収入は十分でなく、役所勤めもしたと言う。
肝臓炎のために35歳で没した。
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