2022年10月9日日曜日

広隆寺の仏像:国宝1号、50号

 広隆寺は、聖徳太子ゆかりのお寺の一つ。建立されたのは603年とされており、渡来人の秦河勝が聖徳太子から仏像を賜り、本尊として祀ったところからはじまる。

広隆寺の弥勒菩薩は、仏像の国宝第1号

この弥勒菩薩、正しくは弥勒菩薩半跏思惟像みろくぼさつはんかしいぞうといい、飛鳥時代に赤松の一本造りでできている。通称は宝冠弥勒ほうかんみろくと呼ばれている。
昭和26年6月に国宝第1号に指定された。ほほえんでいるかのようなアルカイックスマイルが特徴的である。

「ほほえみ」の弥勒菩薩と「泣き」の弥勒菩薩

広隆寺にはこの宝冠弥勒ともう一体、弥勒菩薩半跏思惟像がある。その表情から通称「泣き弥勒」と呼ばれている。宝冠弥勒と同様に飛鳥時代につくられたものであるが、クスノキ一本造りとなっており、宝冠弥勒より30センチほど小さく、国宝第50号となっている。

広隆寺には国宝が宝冠弥勒や泣き弥勒のほかに、十一面千手観音立像など合計20点存在する。


0 件のコメント:

コメントを投稿