広隆寺は、聖徳太子ゆかりのお寺の一つ。建立されたのは603年とされており、渡来人の秦河勝が聖徳太子から仏像を賜り、本尊として祀ったところからはじまる。
この弥勒菩薩、正しくは
昭和26年6月に国宝第1号に指定された。ほほえんでいるかのようなアルカイックスマイルが特徴的である。
広隆寺にはこの宝冠弥勒ともう一体、弥勒菩薩半跏思惟像がある。その表情から通称「泣き弥勒」と呼ばれている。宝冠弥勒と同様に飛鳥時代につくられたものであるが、クスノキ一本造りとなっており、宝冠弥勒より30センチほど小さく、国宝第50号となっている。
広隆寺には国宝が宝冠弥勒や泣き弥勒のほかに、十一面千手観音立像など合計20点存在する。
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