2022年10月21日金曜日

腎臓病の評価(改訂)

 腎臓の最も重要な働きは老廃物を除去して尿を作ることである。

この記事で取扱うクレアチ ニンもこのような老廃物の一つである。

腎臓はこうした有害な物質を糸球体という部分でろ過し、細尿管という部分でそのろ過液の99%を再吸収し、残りを尿として体外に排出する機能を持っている。 

それ以外にも腎臓には老廃物をろ過して尿を作ること以外にも以下のような機能がある。

  • 余計な水分を尿として排出することで、体内の水分量を一定に保つ。
  • ナトリウムやカリウムなどのミネラルや化合物のバランスを保つ。
  • 体内の塩分を調整し、血圧を一定にする。
  • 赤血球の製造や骨の維持にも役目がある。

このように、重要性はあまり知られていないものの腎臓は大切な器官であり、機能が失われることは身体に大きな損失をもたらす。

腎臓病の評価は複雑である。


クレアチニンとは、筋肉を動かすためのエネルギーを使った後に出てくる老廃物の一つである。

このクレアチニンは体にとって不要なもので、尿として体の外に出ていく。

腎臓が悪くなるとクレアチニンが体の中に溜まり濃度が高くなる。

クレアチニンの血液中の濃度を測定して腎臓が現在どのくらいの能力があるかを推測することが出来る。

一般的にはクロアチニンの値Crが1.4以下であれば良いといわれ、私も93歳までは1.2以下であった。94歳で1.22,95歳で1.44になり、要注意となった。

96歳から3ケ月毎に検査を受けているが、グラフのように少しずつ上昇して、10月には1.68まであがった。
しかし統計的に年齢による危険値の修正値があり、eGFRの値が30以上なら良いとされている。
そのeGFRも8月までは良かったが、10月には30以下になった。
ただ、担当医師は、画像検査や尿検査などでの異常はないので、100歳位までは透析しなくても良いという判断である。その判断にお任せすることにしている。


その後水分を多くとるようにつとめ、97歳5月には96歳の値まで改善し、8月には95歳の値までもどった。

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