義弟の一人は、健脚で登山などを70代まで元気にこなしていた。
80代になり、徘徊がはじまり、夫婦で温泉旅行にでかけて、夜中に浴衣姿で旅館を抜け出し、もどれなくなって、警察に保護される事などがおきた。
自宅でも、夫婦で買い物に出かけ、タクシーで帰宅して、妻がタクシー代金を払っている間に徘徊して近所をうろうろしているという。
人間の脳での記憶は、五感からの情報刺激をうけて伝達された情報物質が、海馬に新しい細胞として記憶される。
しかし、高齢化すると、アミロイドβが溜まり、記憶を壊してしまうので、そのアミロイドβを分解する薬までは、開発されているそうだ。
現在はその薬を、脳細胞まで届ける方法を研究中という。あと一歩のところまで来ている様子だ。
昔は、アルツハイマー病は、脳が縮小するとか、β―タンパクがたまるとか言われていた。
しかし、その状態でも記憶喪失などが起きていない患者さんが多いことがわかってきた。
昨日のテレビでは、この徘徊現象は、アルツハイマー型の認知症の典型的現象で、その障害は、脳の下部の嗅内野におこることが、判明していることが解ったという。
アミロイドβを嗅内野に届ける方法が見つかれば、徘徊も回復できそうである。
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