先日NHKBS1で放送された「春子と節子」二人が、戦時中に活躍して制作した女流合作画
”婦人皆働之図”が、箱崎宮に保存されていることを、地元の人間としてしらなかったので、興味深くみた。
戦後この画を焼却する意見もでたが、長谷川春子の保存主張で,みおくられた。
左が長谷川春子、右が三岸節子 |
戦後の二人は、まったく別の路をたどった。
左側の長谷川春子は、戦争責任者として画壇をおわれてさり、独身のまま晩年まで孤独で暮らし、60歳から7年間に源氏物語の絵巻を描き続けて完成し、54帖(153枚)にまとめた。これは箱崎宮で保管している。72歳で逝去。
右側の三岸節子は、はやめに戦争画から離れて、戦後の女流画家グループがらもはなれ、独自の画流を追求し、長男とともにフランスに移住して深みをみがき、女流画家を脱皮した。84歳で日本に帰国し、大磯にアトリエを持つ。
89歳で女姓はじめての文化功労者にえらばれ、若死した夫三岸好太郎の美術館を建設した。
最後の作品は、「さいたさいたさくらがさいた」で、その完成後94歳で逝去。
さいたさいたさくらがさいた |
「春子と節子 “女流”画家を超えて」 長谷川春子と三岸節子、ジェンダー平等の闘い 戦争で袂分かつ BS1で3月7日放送 – 美術展ナビ (artexhibition.jp)
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