2023年12月21日木曜日

大河のスルーパス

 


どうする家康の最終回では、南光坊天海のところに、何故か稲さんがいる。

南光坊天海は「吾妻鏡」を手に取とって、「あの源頼朝だって、実のどころどんなヤツだったか、分かったもんじゃねえ」と言った。


「仏教に帰依していた」という情報はあるが、「何故天海の所に?」の理由は見つからないという声が多かった。


天海役の小栗は、鎌倉殿13人の主役であったので、どうする家康の最期に天海として登場した。

三谷、古沢のキャッチボールでる。

本多忠勝の娘 稲は、家康の養女となり、真田信之と結婚した。江戸屋敷にいて、仏門に帰依して

いた。仏門の縁で、二人が対面する可能性は、なんとかありうるだろう。

本多忠勝の孫の本田忠刻は、大阪城を逃れたあとの千姫と結婚している縁もある。


来年の大河は、源氏物語の「光る君へ」。去年の大河は吾妻鏡の「鎌倉殿13人」。その原本

を、天海と稲で語り合う姿は、大河の継続性を示している。


「鎌倉殿の13人」最終回では、徳川家康が愛読書の吾妻鏡にお茶をこぼして「どうしよう」と言っている。「どうする家康」へのスルーパスだ。


どうする家康のラストシーンの風景に、現在の東京タワーや高層ビルの遠景が写しだされた。ここは徳川の菩提寺の増上寺がある地域で、家康が築いた江戸の街の現在の姿を示したのだろう。


来年の「光る君へ」の大石静さんは、この大河のパススルーを、どのように表現してくるか楽しみだ。




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