2021年4月5日月曜日

佐賀県金立町の東名遺跡(改訂)

今朝のテレビで紹介された、佐賀縣金立町の東名遺跡県は、今からおよそ8,000年前の縄文時代早期の遺跡で、国内最古の湿地性貝塚です。遺跡には居住域・墓地・貝塚・貯蔵穴がセットで残されており、縄文時代のムラ全体の様子が良くわかる国内でも数少ない例として貴重なものです。




遺跡全体が厚い粘土層に覆われるなど保存条件にも恵まれ、国内最古級の様々な遺構・遺物が良好に残存しており、日本の古代生活文化の源流を考える上で極めて重要な遺跡です。
遺跡からは貝殻の他、土器や石器、動物の骨、骨格製品、木編みのかご、木の実、木製品などがあり、貝殻から出るカルシウムの作用により動物質の遺物や、この地が湿潤な地層であったため植物質の遺物が極めて良質のまま保存されていました。

魚の骨


動物の骨1

動物の骨2


骨角製の刺突具

骨角製の装飾具

季節ごとの食料種類



手元の森貞次郎、小田富士夫先生の著書でしらべても、記載がないので不思議に思っていたら、この東名遺跡は平成時代の初期に発見され、調査が終わり資料館が出来たのは最近のことでした。

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