2021年10月23日土曜日

硫黄島周辺の隆起

 


硫黄島は非常に平らな土地が広がっている島です。




かつて太平洋戦争で激戦が繰り広げられました。その島が今隆起しています。

今海岸沿いに構造物のようなものが見えます。これは沈められた船です。

アメリカ軍が港を作ろうとして船を沈めたというその船が、島の隆起によって、今むき出しの状態になっています。

(防災科学技術研究所 中田節也火山研究推進センター長談話)

「硫黄島は日本の中で110ある活火山のうちで一番変化が激しい火山なんですね。一気に1カ月あたりに10cmくらい隆起することもあり、7年で7mも高くなっています。特に今の時期は西之島、福徳岡ノ場、硫黄島、同時に活発化してる時期だと思うんです。」

周辺の小笠原列島では、海底噴火や、地上噴火が続いており、それによる軽石が、沖縄諸島の海岸に流れ着いて、白浜がよごれたり、養殖漁は死亡したりする問題問題がおきている。

8月からの噴火で35年ぶりに新島ができた小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」で、火砕流に特徴的な痕跡がある。(南硫黄島の近く)
火砕流の堆積(たいせき)物は比較的硬く、島が波に削られるのを防ぐ効果があるようだ。それでも、軽石や火山灰などでできた島は軟らかく、この1カ月で面積は3分の1に縮んだ。専門家も長く残るのは難しいとみている。




この地域は、太平洋プレートとフイリッピンプレートの接触線上にある。隆起が安定して、日本列島の拡大になることは、望めないようだ。

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