WEB特集 9.11は未解決!? 閉ざされた真相 | テロ | NHKニュース
9.11の被害者遺族は、サウジアラビア政府が、テロの実行犯たちを支援したのではないかと疑い、裁判で追及している。テロ実行犯たちは、アメリカ国内でジャンボジェット機の操縦技術を習得しており、その時期には、サウジアラビア政府の総領事館に出入りしていたからである。
米中枢同時テロの実行犯19人はいずれも中東のアラブ諸国の出身で、うち15人と突出していたのがテロを首謀したウサマ・ビンラーディン容疑者と同じイスラム教スンニ派の地域大国、サウジアラビア出身者だった。
サウジは親米を外交の基調とする半面、国内にはイスラム教の戒律に厳格なワッハーブ派の教えが広く浸透し、米国に反感を抱く者も少なくないとされる。政府は米国をめぐる外交と内政の板挟みの中でバランスを取るのに苦心してきた。
アメリカ政府は、当時からFBIなどが調査した資料を、今まで極秘扱いにしてきたが、この裁判で、少しばかり資料を公開しはじめた。
今回、NHKスペシャルの取材で、これまでアメリカ政府が断片的に公開してきた捜査資料を徹底的に読み直したら、そこに書かれていたのは、サウジアラビア政府ではなく、“政府と関係する可能性がある個人”の関与について調べた結果であった。
原告である、テロ事件の遺族を束ねるアンドリュー・マロニー弁護士は、サウジアラビア政府の責任を問う裁判の争点を「王族や政府そのものではなく、政府の中の管理職クラスの人物が関与していたかどうかだ」と話していた。
その代表者が バイユーミ氏と ムサード氏 である。
バイユーミ氏 |
ムサード氏 |
バイユーミ氏は、2人の実行犯に出会う1時間前に、サウジアラビア総領事官で、ある人物と面会している。
バイユーミ氏は、2人の実行犯が店に入った直後に、一緒に座るように招いた。
また彼は、2人の実行犯と一緒にいた期間に、大使館員に電話を5回かけていた。
FBIの記録で、以上のようなことが公表されている。
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