2021年7月18日日曜日

「千秋楽」

名古屋場所も、いよいよ千秋楽。白鵬と照ノ富士の全勝対決。



「千秋楽」の語源には諸説ありますが、主なものとして以下の4つがあげられます。

相撲の場合は、どれがピッタリするでしょうか。

1)雅楽が語源という説

日本の雅楽の曲名に「千秋楽」というものが見られます。唐楽の盤渉調 (ばんしきちょう) に属する曲で、演奏の最後に奏じられたことから転じて、興行の最後の日のことを指すようになったとされます。ただし、必ずしも最後に「千秋楽」が演奏されるというわけではありません。

2)謡曲「高砂」が語源という説

謡曲『高砂』のキリの最後の句である「千秋楽は民を撫(な)で、万歳楽には命を延ぶ。相生(あいおい)の松風、颯々(さつさつ)の声ぞ楽しむ、颯々の声ぞ楽しむ」から転じたとされる説です。この部分は、現在でも婚礼のときなどの祝言として謡われることがある、おめでたいものとされています。

3)当て字から発生したという説

「秋」が「終」、「楽」が「落」に通じることから発生したとされる説です。「秋」には「大切なとき」「みのり」という意味があります。「楽」は神に捧げる踊りを舞う姿からできた文字で、「よろこぶ」「願う」という意味があり、盛況のうちに無事興行を終えられることを喜ぶ気持ちを表しているとされています。

4)「千秋」から発生したという説

「千秋」は長い年月という意味があり、同じ意味の「千歳(せんざい)」や「万歳(まんざい)」とともにおめでたい言葉とされています。また「一日千秋」という言葉から分かるように、「千秋」は待ちこがれる気持を表す言葉でもあります。

長い興行が無事終わる日を待ち望んでいた、あるいは次の興行でご贔屓さんに再び会えることを待ち焦がれるという気持ちが、「千秋楽」に込められているとされています。

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