2021年7月30日金曜日

柳川の水路の役目

 柳川の掘割の水路は、生活用水としての利用がなくなった現代では、観光用の川下りだけが使命と思われている。

しかし、現実には水郷の掘割は大きなダムの役割があり、洪水対策の役目を果たしているようだ。

大牟田の水害


昨年久留米や大牟田が大きな水害にあったとき、柳川にも同程度の雨が降ったが、浸水家屋はゼロだった。




市役所では大雨の予報が分かっていたので、干潮時に水路の水の先行排水を事前に行っていたそうだ。


先行排水

水路の途中には、川幅が極端に狭くなっている箇所がいくつもある。


石垣の巾がV字になっている


この部分を「もたせ」と呼ぶが、増水時の流量を、自動的に調整する機能がある。

川幅の石垣が、V字型になっており、水位が低い時は流量がすくなく、水位が上がると、流量が増えるのである。古来からの人知でつくられている。

水位が低いと流量が減る

水位が高いと流量が増える

柳川の先人たちの知恵



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