防衛大臣がサイバーテロに対する防衛専門組織をつくるという発表をしたようだ。
今やサイバーという言葉が、広く使われるようになったが、昭和30年頃の英語辞書には、cyberという単語がない。昭和40年頃になって、少し取り上げられはじめた。
『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、サイバーは、
・「コンピュータの」「インターネットの」等を指す接頭辞 (例:サイバースペース、サイバーテロ等)
・学問の一種であるサイバネティックスのこと
・サイエンス・フィクションのジャンルであるサイバーパンクのこと
・CYBER - PINK (バンド) のアルバム
・CYBER - ゲーム周辺機器メーカーサイバーガジェット社及び同社製品。
など列挙されている。
このなかで歴史的には、サイバネティックスが最もはやく、サイバネティクス理論とは、アメリカの科学者でマサチューセッツ工科大学の教授だったノーバート・ウイーナー博士が1948年に発表した理論である。
ノーバート・ウイーナー博士は、生物と機械の間には情報のやり取りやコントロールの仕組みなどに関する類似性があることに着目をし、自然から人工機構までを含めた多種多様な学問領域が協力して取り組んでいく新しい研究課題への道を切り開いた。
これをギリシャ語の「舵取り手」の言葉からとって、サイバネティックス理論と名付けた。
インターネット上の「サイバー」とは「サイバネティクス」を略した言葉である。
ウイーナー博士は、「18世紀の産業革命で、人間と機械の競争で機械が優位にたち、その後のコンピュータ技術の革命で、さらに人間の将来は危うい」という哲学的な危機意識を強くもっていたと言われている。
しかしサイバーテロなどという言葉がうまれ、こんなに広く使われるとは夢にも思っていなかっただろう。
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