ネクタイの起源説は、古くエジプト時代からいろいろあるようだが、有名なの起源説は、
クロアチアの傭兵が、戦地に行くときに、故郷の女性からお守りとして贈られた赤い布を首につけていたことから始まる。昨日のNHKテレビ「ちこちゃん」でも、これを紹介していた。
三十年戦争の最中の1635年、傭兵として多くのクロアチアの兵士がフランスを訪れた。
そして、ファッションに敏感なフランスのルイ14世の目に留まったのだ。
ルイ14世が、クロアチア兵が首に色鮮やかな布を巻いていることに気づいた。
気になったルイ14世は側近に、「あれは何だ?」(首元のスカーフを見ながら)と尋ねた。
すると、側近はクロアチアの兵士について尋ねられたと勘違いして、「クロアチア人(croate)です」と答えようとしたのだが、「クラバット(cravat)です」と答えてしまった。
ルイ14世は側近の二重の間違いに気づくことなく、「ああ、そうか、あの布はクラバットというのか」と納得してしまった。
かくして、フランスでは、クロアチア兵の色鮮やかな布は「クラバット」になったのである、という説が有名になった。だが・・・
だが、14世紀にはすでにフランスで「cravate」という単語は使われていた、という説もある。
いずれにせよ、「クラバット」はフランスで新しいファッションとなった。
フランス語の「Cravate(ネクタイ)」の語源である。
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