古賀ゴルフ場(KGC)には、「大松神社」が存在し、大切に保存されている。
昔は現在の11番ホールの位置にあり、「OBよけの守り神」でした。
その後、8番ホール近くに遷座し、ゴルフ場のほぼ中央のやや小高い場所で、今はボール防止のネットに囲まれている。
この神社には悲しい物語が残っている。
• 昔、この近くに若い夫婦が住んでいたという。ある嵐の日、漁に出た夫が帰らなかった。美しい新妻は夫の死が信じられず、雨の日も風の日も海岸にたたずみ、夜になると、夫の目印になるように、浜にかがり火をたき続け、海をじっと見続けたという。
• しかし、ある日待ちわびて、とうとう死んでしまったという。
その後女人を哀れんだ村人が、浜の焚火のあとに残された焼石を身代わりとして小さな祠をまつり、漁師の守り神としたとつたえられている。
• 今に残る石は焼け跡があるのも、その伝説をうらづけるようで、祠を取り巻いた松はひときわ大きく、長い間、漁師の目印になったという。
それにしても大伴旅人の、万葉集の「荒雄」の物語に少し似ている。
「荒雄らを来むか来じかと飯盛りて門に出で立ち待てど来まさず」:大伴旅人
西暦710年の頃の歌
対馬に食料を運ぶ老齢の船頭に頼まれて対馬に向かい、難破して死んだ志賀島の漁師・荒雄を追悼した歌。
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