2021年8月4日水曜日

死の研究

 地球上にはじめて生命(細胞)が出現したときは、生と死がセットではなかった。細胞は分裂して自分と全く同一の細胞をつくり増殖していた。今様にいうとクローンづくりに励んでいた。環境や餌不足などによる受動的な死は存在していたが、寿命による予定された死はなかった。

1972頃から生物学でこの予定された死の研究がはじまり、生物が「性」を発明したのがはじまりだとする説が有力になっている。
有性生殖の起源にはいろんな説があるようだが、我々素人に解かりやすいのは、生物が単純細胞のころ、寄生体から種を守るため、生殖用DNAを隔離するものが現れ、生殖細胞が分離されると、体細胞はもう不要となり予定された死がはじまったという説である。
あるコンピュータシミュレーションの例によると、4種類の有限物質の動物環境で、増殖がどのように進展するかを比較したところ、「死」の機構をいれたものが、いれないものより、増殖数も増殖範囲も大きい結果がでたそうだ。(ATR人間情報研究所報告)
自然界では男性は早く死をむかえるようにプログラムされているのかな?。


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