2021年8月30日月曜日

パラリンピック

 18日の日曜日に、庭作業中に左腕を負傷して、出血がとまらないので、休日担当の外科医に駆け込み2針縫ってもらった。10日後の抜糸でやっと正常なからだに戻った。新技術で傷口にぬれば数分でふさがる薬品も出来ているらしいが、町医者ではまだ使っていない。

この1週間、体の一部でも拘束されると、人間は不自由なものだと痛感した。
オリンピックを前にして、パラリンピックの選手の紹介がよく報道されるが、かれらの努力に感銘する。
パラリンピックは、オリンピックにあわせてパラレルに開催されるからパラリンピックとよばれるという説もあるが、正式には違うようだ。
20世紀初頭から、散発的な障がい者スポーツの大会は記録されているが、この大会の起源とされているのは、1948年7月28日、ロンドンオリンピック開会式と同日に、イギリスのストーク・マンデビル病院で行われたストーク・マンデビル競技大会とされる。
これは、戦争で負傷した兵士たちのリハビリテーションとして「手術よりスポーツを」の理念で始められたものである。
その後いくつかの経緯をへて1960年よりパラリンピックとよばれるようになった。
パラリンピック( Paralympic Games)は、paralysis(麻痺)とolympicsの合成語で、世界最高峰の障害者スポーツの総合競技大会となった。

それ以外にもパラプレジア(Paraplegia、脊髄損傷等による下半身麻痺者)+オリンピック(Olympic)の造語とか、デフリンピック( Deaflympics)「ろう者(Deaf)+オリンピック(Olympics)」とよばれる時代もあったようだ。

その後、大会が大きくなるにつれて、いろいろな障害のある選手が参加するようになり、「対まひ者のオリンピック」のパラリンピックでは現実と合わなくなってきた。
そこで言葉はそのまま、解釈だけを変えることにする。

「もう一つのオリンピック」という意味で、ギリシア語のパラ(沿う、並行)とオリンピックを結びつけた造語と再解釈し、1988年のソウル大会から「パラリンピック」が正式名称となっていまに至る。ちなみにこのパラは英語のパラレル(平行)と同じ語源だ。

今回のパラリンピックは、菅総理にとっては、パラシュート(parachute)+オリンピック(Olympics)のパラリンピックになってしまった。

パラリンピックのシンボルマーク:
赤・青・緑の3色はそれぞれ「心・肉体・魂」を表している。
以前は青・赤・黒・緑・黄の5色だったのが、オリンピックと区別するためにこの3色へ変更された。
これで緑が白だったら、中国思想の五行と同じ。
3本の線は「スリー・アギトス」と呼ばれ、この曲線は選手の動きをイメージしている。アギトとはラテン語で「私は動く」の意。

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