昨日のブラタモリでは、和歌山の白浜温泉の地質と温泉の歴史調査が取り上げられた。
紀伊半島の地質が複雑なことは知っていたが、白浜温泉付近については初めてであった。
紀伊半島の地質 |
白い砂をつくりだす花崗岩地帯は、中央断層帯より北側で、白浜あたりは、もともとあまり白砂が多い場所ではないそうだ。昔はひなびた海岸の漁村だったという。
私が白浜温泉に行ったのは、昭和30年代後半だったが、たしかに別府などより小規模であった。現在は大きなホテルや、広大な白浜が広がっている風景に驚かされる。
白浜の砂は、豪州から運んだ砂ということである。シドニーのボタニー湾の砂であろう。
温泉があることによって、観光地として有名になったが、その温泉も特殊な地質の温泉である。
高温水の発生 |
フィリッピンプレートが、ユーラシアプレートの下に沈みこんで、脱水された熱水が地上にあがってくる構造は、別府温泉と同じであるが、白浜の場合は、岩石の管理断層面という特殊な隙間から上昇してくる。だから泉源が海岸付近にあり、海の展望が眺められる屋外温泉が多かった。
現在は屋内温泉の時代となって、泉源から屋内に温泉を引き込むための改造がされた。
時代の変化により、客の減少するピンチがあったが、対策を実行して今日の大リゾートに発展してきた物語であった。
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