2022年9月9日金曜日

三谷の大河ドラマ鎌倉殿の13人最終回

三谷先生が朝日新聞9月8日の夕刊で「三谷幸喜のありふれた生活」というコラムで「「鎌倉」へ長い旅でした」と題するエッセイを投稿しておられます。
「大河ドラマ「鎌倉殿の13人」最終回無事に脱稿しました。」
ついにこの時が来てしまいました🥲「物事に始まりがあれば終わりがある」というのは重々承知していますが、やはり、あのドラマが年末に最終回を迎えるとなると寂しい限りです。
「決定稿の最終的な直しを清水拓也プロデューサーに送ったのが2022年の8月31日。
第1回の第一稿を同じく清水さんに送ったのが20年の6月5日。正味、約2年と3ヶ月の間、僕はこの作品を書いていたことになる。
さらにパソコンの送信履歴を遡ると、最初に一年文のプロットを清水さんに送ったのが、19年の11月8日。プロットができるまで数ヶ月かかっているから、考え始めたのが19年の夏だとして、僕の心は丸3年間鎌倉に行っていたことになる。長い旅でした。」
本当にお疲れ様でした。脚本家によって違うんでしょうが、大河ドラマの脚本を作るのにこんな長い期間がかかるんですね。
原稿を書くペースが「真田丸」の時より遅かった理由について「戦国に比べると僕自身、鎌倉時代に馴染みがなかったこと。登場人物を自由に動かせるようになるまでに、時間が掛かった。そして年齢による体力の低下。」と書かれています。
歴史ドラマは、どうしても戦乱の時代に人気が集中しがちで過去の作品もそこに集中しています。それ以外の時代となると、あまり視聴者にもなじみがないので、書くのは難しかったと思います。
確かに、上総介広常がどんな人物なのか史料でもあまり残っていませんからね。自由に描けるとはいうものの、逆に下駄を預けられてしまったような感じで大変だっただろうなと思います。しかし、佐藤浩市さんの名演技もあって、素晴らしい上総介像が出来上がりました。
「もちろん基本は史実に沿っているが、前二作より物語性を重視したつもり。幕末や戦国と比べると神代の時代により近い分、僕は鎌倉時代に「ロード・オブ・ザ・リング」や「ゲーム・オブ・スローンズ」といった、ファンタジーの匂いを感じるのだ」
確かに、怨霊とか呪詛とかがまだ深く信じられていた時代でしたからね。頼朝が弟の範頼を殺した時も、大姫が病死しのは範頼を生かしておいたからだと思い込んでしまった。戦国時代ならそんな脚本は書きにくかったでしょう。
「他にも影響を受けた作品は山ほどある。全体像は「ゴッドファーザー」。小栗旬さんの北条義時はアル・パチーノのマイケル・コルレオーネの遠い親戚。
御家人たちのクーデター計画の時は岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」が参考になったし、頼朝が死んだ後の権力争いは、深作欣二監督の「仁義なき戦い」の影響が大きい。
そして北条時政とその家族が醸し出すあののんびりとした空気感は向田邦子脚本の「寺内貫太郎一家」がお手本だ。
そうか、何か過去の作品と共通した雰囲気を感じると思っていたら「ゴッドファーザー」が下地にあったんですね。義時がマイケルなら、頼朝はドンですね。
三谷先生のすごいところは、先人の偉大な作品を自分なりに消化して、新しい作品を作り上げるところです。私は、ビートルズファンなんですが、彼らも似たところがあって何かをオマージュして素晴らしい作品を制作しました。
何よりそれらをちゃんと記憶していることがすごいですね。しかも、決してパクリとかものまねにはならない。ちゃんとそこにオリジナリティーを込めているところがすごいところです。
「最終回はかなりの衝撃。今まではこんな終わり方の大河ドラマはなかったはず。
参考になったのはアガサ・クリスティーのある作品。どうぞお楽しみください。」





何ですか、何ですか、この締めくくり方❓こんな書かれ方をしたら、気になってしょうがないじゃないですか💦アガサ・クリスティーということは、ひょっとすると「オリエント急行殺人事件」ですか❓大河ドラマの最終回は、大体、主人公が生涯を終えるというのがお決まりですが、今回はどうなるんでしょうか❓

オリエント急行か、そして誰もいなくなったか、あるいはアクロイド殺しでしょうか。
それともあまり有名じゃない短編の一つかなぁ。
もしアクロイド殺しだったら・・・・・あっ(^_^;
でもポワロがいませんねw

以上のフェイスブックの書き込みを読んで、わたしは、オリエント急行と予想しました。
滅びゆく英国と鎌倉幕府の連想です。はたして結果は?年末のお楽しみ。



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