2021年11月19日金曜日

トーマス・ブレーク・グラバー

 昨日はトーマス・ブレーク・グラバー(英: Thomas Blake Glover、1838 - 1911年)の話をきいた。講師の江本氏は国鉄のOBであった。



スコットランド出身の商人、武器商人として幕末の日本で活躍したグラバーが、日本で商業鉄道が開始されるよりも前に蒸気機関車の試走を行ったことに興味をもち、彼の歴史を調べられたという。

千頁以上の詳細な伝記があるそうだか、5ページのレジメに要点をうまくまとめられていた。
地元黒田藩との接点は見つからないようだが、隣の鍋島藩とは接触があったようだ。
ただ同じ外人で鍋島藩と親しかったフルベッキーとの接点を質問したが、適格な回答はなかった。
上野彦馬が撮影したフルベッキの写真(済美館の生徒と共に写る集合写真)が長崎歴史文化博物館に残されている。このなかに西郷などの著名人が映っているという説は、裏付けがないと否定された。
二人は死後、明治政府からグラバーは勲2等、フルベッキーは勲3等を授与された。

グラバーの息子の倉場富三郎が、雲仙温泉やゴルフ場の観光地開発に活躍したことは初めて知った。しかし戦時中スパイ視された富三郎は、長崎原爆を見たその1週間後に首をくくって死んだ。
息子の倉場という日本名苗字は、たしか親しかった安川敬一郎が提案したようだ。
富三郎と安川敬一郎の息子の清三郎は米国の同じ大学に留学している。

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