2021年11月25日木曜日

令和の元号と万葉集

 令和の元号になって、万葉集が急に売れ出し、万葉学者にライトがあたりはじめた。令和の発案者である中西進先生は当然であるが、若手の上野誠先生もその一人である。

甘木うまれで、福大付属大濠高校をへて国学院大卒、現在奈良大教授。ラジオ番組で講演をきいたが、話が非常に面白い。
「人間は場所・空間の移動できるが、時間の移動はできない。過去の時間は一瞬のうちに消え去る。しかし歴史のある場所に行ってみたり、歴史のある文書をよんで、過去の時間を味わうことができる。
時間に追われる現実の生活に疲れたら、万葉集の世界に入って、悠久の時間を楽しんだらよい。
人生100年時代の高齢者に恋はないが、ひとり悲しむの孤悲(こい)はある。囚人と同じように、あと何年と考えずに、今日一日過ごした楽しみを味わうようにつとめよう。」
などなど。
中西進先生

上野誠先生


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