古賀市には、五楽という字名があり、昔は久保地区のかなり広い範囲を占めていた。
五楽保育所や、五楽交差点、五楽1組、2組、新五楽などがあったが、しかしこの地区の開発がすすみ、天神地区や中央地区となったため、現在の地名には五楽がなくなり、久保の五楽交差点と大根川に五楽橋の名前が、私のマンションの近くに残っている位である。
M1が最初の居住地 M2が現在の居住地 |
大根川 |
古賀中学校から市街地にわたる橋で、自転車通学の学生が多くわたる橋である。
橋の左側の3号線の先に古賀中学校、右側傍にクロネコ宅急便センター (この地図は上が南向きになっている。) |
五楽橋 |
工事中の五楽橋:1本だった橋が2本になり、左側通行。 |
ごらくばし |
語源をしらべた。:
仏語。出家楽・遠離楽・寂静楽・菩提 楽・涅槃 楽の 五つの楽。五種楽。 俗語。のむ・うつ・かう・くう・ねるの五つの楽。
古賀には、これらの語源に関連する遺跡などは全くのこっていない。 ただ仏語のほうには少し縁がありそうだ。 空海が帰国して、すぐには京都に上れず、古賀地区で布教していた時代があり、 大根川の名前も、空海に大根を与えなかったからという伝説がある。その頃、五楽の教えを受けた地区があったのだろうと推察する。 或いは、花鶴川地区に上陸した、最澄の方の教えかもしれない。 空海と最澄の銅像が古賀市には存在している。「しこふむ」の中では、古賀市のみである。
タクシーの運転手に聞くと、五楽は極楽のことでしょうと笑っていた。 二人の宗派の寺も現存しているが、五楽の地名の場所とは離れている。
中国古代仏語。 私はいまは、はやく五楽の中の、涅槃( 楽の域にいきたいだけである。 五楽のほかに、字名で仏教に関係のありそうな名前をしらべてみた。 良仙寺(良泉寺)、法恩寺、願浄寺、薬王寺は、寺の名前そのもの。 堂の本、堂の浦、寺の前、寺裏、寺田は、寺の近くを示す。 薬院、地蔵谷、毘沙門谷、法師田は何か関連ありそうな字名。
ご‐らく【五楽】
ご‐がく【五楽】
5種類の音楽。春は琴 ・瑟 、夏は笙 ・竽 、晩夏は鼓、秋は鐘、冬は磬 を用いるものをいう。
空海像 |
最澄像 |
遣唐使でもあった二人の立像が古賀市内、海に近い場所(古賀南区)と大根川の中流(筵内区)に在るといのも珍しいのかも。
平安時代に「絶体平等」を説いた最澄(767~822)天台宗、「即身成仏」が可能とした空海(774~835は)は真言宗で山岳仏教の性格をもつ二人。
ご‐く【五苦】
仏語
1 における五つの苦しみ。
㋐生 (しょう) ・老・病・死の
に、愛別離苦または犯罪人束縛送獄の苦を加えたもの。㋑生老病死苦・愛別離苦・怨憎会 (おんぞうえ) 苦・求不得 (ぐふとく) 苦・五陰盛 (ごおんじょう) 苦。
2 迷いの である五悪趣で受ける苦。諸天苦・人道苦・畜生苦・餓鬼苦・地獄苦。
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