2016年10月2日日曜日

馬具の種類と効用

馬具の種類と効用




(サドル)
現代の乗馬のサドル(鞍)は馬の背中中央の緩やかに凹んだ馬の背と呼ばれる部分にクッション性が良く吸水性の優れた毛布やマット等(ゼッケン)を被せた後に鞍を載せ、腹帯と呼ぶ10cm程度の幅広の帯を用いて鞍と馬の胴体を固定する。
日本の近代以前では木製や金属製の鞍が存在したが、近代以降の鞍は圧倒的に皮製が多い。
鐙(あぶみ)
鐙革(あぶみがわ)でから左右1対を吊り下げ、騎乗時(馬に登るとき、および、乗っているとき)に足を乗せる(これを「鐙を履く」と言う)。ただし完全に足を深く通すのではなく、爪先を乗せるようにして使う。
腹帯
腹帯(はらおび)は、ウマの背に固定するための帯状の道具。ベルト。「ガース」とも呼ばれる。布製のものや革製のものがある。
鞍の両側であおり革の下にベルトがあり、これを腹帯のバックルに通して締め上げる。
競馬では通常の腹帯で鞍を着用した後、さらにその上からぐるりと締め上げる上腹帯というものがあり、これも使用される。
馬車用では馬の力を車に有効に伝えるための道具で、車種により各種工夫されている。

蹄鉄
蹄鉄(ていてつ)は、や牛といった動物の(ひづめ)に装着される、アルミニウムゴムプラスチック、牛皮、またはそれらを組み合わせたU字型の製具。
手綱(たづな)
手綱(たづな)は、乗馬する際、とコンタクトをとるための道具の一つ。頭絡の一部で、ハミに直接つながっている。乗り手はこれを手に持って、左右の方向指示や止まれなどの合図を馬に与える。
ハミ(馬銜)
ハミ(馬銜、銜)は、馬具の一種であり、の口に含ませる主に金属製の棒状の道具である。轡(くつわ)ともいう。
頭絡
頭絡は、拳による騎手の扶助手綱から(はみ)を通じて馬に伝える役割を持つ。別名「勒(ろく)」ともいう。
いくつかの革ひもと金具を組み合わせて作られており、耳の後ろ、後頭部に回す「項革(うなじがわ)」、耳の前、目の後ろに来る「額革(ひたいがわ)」、耳の下から口に向かい、項革と銜を連結する「頬革(ほおがわ)」、鼻の上に当たる「鼻革(はながわ)」、耳の下から喉元を通る「喉革(のどがわ)」、そして銜とそれにつながる手綱とで構成される。

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