2022年6月10日金曜日

栄西と九州の臨済宗禅寺:妙徳禅寺・報恩寺・聖福寺

馬出の妙徳寺と香椎の報恩寺は臨済宗・栄西が開基。

日本に帰国して1192年に最初に作った禅寺である。まさに鎌倉殿の時代だ。
その後博多に大きな聖福寺をつくり、その傘下に 二つの寺ははいった。
寺の菩提樹も栄西が持ち帰った外来種である。菩提樹の甘い香りが漂っている。
戦国時代、島津、大友の戦いで消失。株分けした東大寺からまたまた株分けでこの地にもどった。
因みに我が家の母の菩提寺は妙徳禅寺。聖福寺は恩師野田教授の葬儀で参列したことがある。

妙徳禅寺


法恩寺

聖福寺

聖福寺は臨済宗妙心寺派で、山号は安国山。建久6年(1195)に千光祖師・栄西禅師の開山、源頼朝公の開基。博多居住の宋人・百堂跡に創建された。


山門の扁額
       『扶桑最初禅窟』
博多居住の宋人・百堂跡に創建され、山門の扁額『扶桑最初禅窟』は後鳥羽上皇の宸筆で、「日本最初の禅寺」という意味である。
後鳥羽上皇は、文武にすぐれた人物で、文書も多く残されている。


その生涯は波乱にみちたものであったが、聖福寺の山門の扁額は、30代位に書かれたものであろう。

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