2022年7月24日日曜日

宗教と不借身命

 西田哲学の禅の研究では、「宗教の究極の目的は善である」と説き、カール・マルクスは、「宗教は民衆の阿片である」という。 宗教は両刃の剣で、善と麻薬の二つをもっている。

かって日本を騒がせたオウム真理教のサリン事件は、代表的な非道悪魔のしわざであった。


現在これに類した、旧統一教会に関連するとして、元首相襲撃事件が発生した。犯人は旧統一教会の高額寄付金要求により破産して崩壊した家族で、旧統一教会に対する仇討ちを、関連する首相に切り替えて襲撃したと説明している。

信者が喜んで神に捧げるお金のことを「献金」というそうですが、強制的に要求する寄付金は、何といういうのだろう。政治献金にも似たようなものがあるようだ。

この襲撃に命をかけ、不借身命の心境になったらしい。これも民衆の阿片作用であろう。

憲法がいかに「宗教の自由」を保証しているからといっても、それを悪用して、無税の営利・観光事業をしたり、高額な宗教関連物品を販売したり、理不尽な献金金を強要したり、強制的婚姻を要求したり、これらにしたがわねば、殺人をも辞さないような無法な宗教法人に対しては、政治も裁判所も厳然と対処してほしいものだある。

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