2012年3月19日月曜日

天神森古墳跡

福岡市東区蒲田字天神森にあった古墳跡は、市営蒲田住宅団地となっており、古墳跡の表示などはない。
現地には、2012.3.15.に初めて訪れた。

天神森古墳は、三角縁神獣鏡が出土した有名な古墳であり、この鏡は京都府の椿井大塚山古墳から出土した三角縁神獣鏡と同じ鋳型で造られたもので、近畿の中央政権との関係がある人物の古墳と推定されるものだ。

上の奥村玉蘭の筑前名所図会にも江戸時代の風景が描かれているから、昔は有名な観光地だったらしい。

隣接して臨済宗の東照禅寺があり、付近は古木に覆われた古墳跡らしい雰囲気をわずかに残している。
現在は近くの高速道路のICが出来たため周辺に蒲田住宅団地や物流倉庫などが出来ていて、古墳のことは忘れられている。

今週は倉庫に猪が迷いこんで捕らえられたとか、倉庫の一つが火災を発生したとか、ニュースになる事件が続発しているようだ。

古墳の霊に祀りを捧げなくてはなるまい。

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