2013年4月24日水曜日

浄土の教と仏像と仏壇(改訂版)

 わが家の宗派の浄土宗は、法然上人により始まり、親鸞により浄土真宗(一向宗)としてひろまった。
 ともに阿弥陀如来を本尊としている。
梵名の「アミターバ」は「無限の光をもつもの」、「アミターユス」は「無限の寿命をもつもの」の意味である。
アは無、ミターは計測の意。「無量寿経」というお経もある。
阿弥陀如来
平安時代の末期に末法思想がおこり、あの世で仏に救済されるという。あの世が浄土の世界である。
アフガニスタンなどで仏教が抑圧され、遺跡などが破壊されたという情報が、日本にも伝わってきたが、平安末期にも世相不安と重なって末法思想がおこり、阿弥陀さまが本尊として登場したのだ。

NHKの趣味Do楽の仏像拝観手引で教えられた。
西方極楽浄土の教主は阿弥陀如来、これに対して東方浄瑠璃界の教主は薬師如来。天台宗や真言宗の本尊である。
薬師如来
夜明けと共に瑠璃色に輝く東の空は、命が新しく生まれる世界。
日没と共に金色に輝く西の空は、命を迎え入れてくれる極楽浄土。
昼間の太陽の輝く天空の教主は大日如来の金剛界である。
真言宗の本尊である。
大日如来
お盆の月であり、お寺参りや仏壇に手をあわせる頻度がたかい。ゆっくり仏像のお顔を拝むために、仏教の復習をしてみた。

阿弥陀さまは、お釈迦さまの弟子の一人と思っている人が多いし、私もかってはそう思っていた。
 しかし南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)の、
南無namo(sanskrit)の音写語で「わたくしは帰依します」と意味しており、
また「阿弥陀仏」は、そのサンスクリット語の「無量の寿命の大仏(amitaayus)」「無量の光明の仏(amitaabha)」の「はかることのできない」という部分のamita(sanskrit)を略出したものである。
「無量の寿命の大仏に帰依します」というお祈りの言葉である。
一遍上人は最初に
「唱えれば仏もわれもなかりけり、南無阿弥陀仏の声ばかりして」
と教えたが、更に信仰を深めて
「唱えれば仏もわれもなかりけり、南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」
と教えた。
念仏の声が聞こえるあいだは、まだ我が消えていないから、無心に念仏をとなえるところまでになれ、ということだ。

釈迦如来
仏像としては、釈迦如来と同じレベルで、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来がとして位置付けられている

わが家の仏壇の照明は、LED灯にかえて長時間点灯し、7色に変化する蝋燭灯を追加。
座布団に正座は出来ぬ年齢となり、座椅子を設置。
「近いうち」に仏壇入りの心の準備。



年に一度ご先祖さまが現世のわが家にもどられるお盆の日には、しっかり仏様と対面しよう。

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