2014年2月18日火曜日

ノーベル賞と芸術

三島由紀夫はノーベル賞をもらえずに自殺し、川端康成はノーベル賞をもらって自殺したという文芸評論家がいる。
夏目漱石なら最初からあらゆる賞を辞退したであろう。受賞と無縁のわが人生には理解しがたいことばかりである。
一昨日のテレビで三島由紀夫の番組をみて、夫人が日本画家杉山寧の長女瑤子さんであったことをはじめて知った。
三島は瑤子を選んだ理由について「芸術家の娘だから、芸術家に対して何らか幻想を抱いていないこと」を挙げたという。
媒酌人は川端康成夫妻。
三島事件の後の生活は大変だったが、それをしっかり切り抜けられたことが紹介された。
 川口・マーン恵美さんの講演。題は「三島由紀夫とワグナー」
川口さんはもともと音楽家だが、今はドイツから見た日本の現実についての評をまとめた作家活動をされている。
ワグナーという作曲家の名前は知っていても、その人物像などについて日本人は詳細に知らない。そこで、スクリーンを使って説明がなされる。
その話の中で、彼女が今夏、尖閣諸島に向かったということを一言二言語った。漁師に変身したとのことだが、その行動力に驚かされる。
 ワグナーの「トリスタンとイゾルデ」を三島の「憂国」とを比較対照し、激しい死のあこがれ、死へ向かうエネルギーを解説された。作品は読み手それぞれだが、ワグナーとの対比というのは興味深い。
三島が好きだったワグナーの曲は「トリスタンとイゾルデ」とのことで、文学者としての「美」「美しく死ぬこと」という結語はなるほどと思った。

(写真は星陵会館会場に下げられた三島手跡の旗。)

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