2015年10月8日木曜日

中島宏の青磁の壷

青磁・人間国宝   中島宏氏
1941年、佐賀県生まれ。
69年、弓野古窯跡に登窯を築いて独立する。
2002年、日本工芸会理事に就任。05年から06年にかけ、東京・松涛美術館と福岡・福岡市美術館で「中島宏―現代を生きる青磁」展を開催した。
06年に日本陶磁協会賞金賞を受賞。
07年、国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。
12年には、日本工芸会副理事長、陶芸部会会長に就任。旭日小綬章も受章した。
中島宏氏


わたしは1990年九州工業大学の退官記念にY社から青磁の壷を頂いた。当時は武雄(弓野)の中島宏さんの作品ということをきいても、予備知識はゼロであった。
わが家の青磁の壷
その後嬉野温泉にいった帰りに、武雄の中島さんの窯元に立ち寄った。樟の木でつくられた立派な座敷に大きな作品が沢山展示されていた。もうかなり前のことで、記憶がうすれているが、美人の奥さんから迫力のある作品の説明をうかがった。
邸宅の広縁と庭


座敷の展示品


武雄の弓野窯玄関
後日Y社会長の自伝を読んでいたら、中島さんの窯元に行こうと誘われたのは高松宮であったと書いてある。ゴルフや陸上競技で深い交流があったらしい。これ以来会長も青磁にとりつかれたようだ。 
我が家の宝にしなければと思い、中島さんの作品集の本を購入して調べ、壷は大事にかざっている。
また岩田屋での作品展示会にでかけたり、天神でのご本人の講演会にでかけて、青磁の歴史の話をきいたりした。

その後中島宏さんが人間国宝となられたというニュースがとびこみ、驚くと同時にますます家宝としての価値があがった。
箱書きはないので、あらためて作品の銘を写真にとったが、独特の「宏」の文字が刻まれている。
「宏」の銘
箱書きの「宏」の銘の例
若い頃から小石原焼や有田焼の窯元にはよくでかけて作品を買ったり、九州産業大学では酒井田柿右衛門さんの話を聞いたり、その窯入れ式に参加させてもらったりしたが、中島氏の弓野窯には独自の静かな魅力を感じている。

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