2022年2月10日木曜日

身体能力と遺伝子

 身体能力と遺伝子

私などは身体能力がないけれど、優れたアスリートになるためには、優れた遺伝子が必要なのだろうと思う。親子や兄弟ですぐれたアスリートが多々現れるからだ。
最近のDNAの研究で、瞬発的筋力や持久的能力といった身体能力には、一部に遺伝的要因が関与していることが明らかとなってきたようだ。
1)瞬発的筋力を必要とするスプリント能力との関連が報告されているものとして、核DNAの、α-アクチニン3(ACTN3)遺伝子がある。
この遺伝子にはR型とX型が存在し、持久性のオリンピック選手だとXX型が多くなり、パワー系・スプリント系のオリンピック選手だとXX型がいなかったという報告がされています。つまりXX型はパワー系・スプリント系には不利に働く可能性がある。
2)持久的能力との関連において最も多く研究されている遺伝子に、ミトコンドリアDNAのアンギオテンシン変換酵素(ACE)遺伝子がある。この遺伝子には遺伝子の一部にある配列が挿入されている挿入型(I型)とその配列がない欠損型(D型)が存在する。無酸素登山により8000mの山を制覇し得た登山家15名において、D型を保有するヒトはおらず、全員がI型を保有していたことが報告され、持久的能力にはI型を保有していることが有利である可能性が示された。その後もこのI型が持久的能力と関連していることが多く報告されているが、まだ関連がないとする報告もある。
3)持久的能力は生活環境との関連も関係する。エチオピアなどのように高地に住む民族は、気圧が低い場所で育っているので、マラソンなどで優れた記録をだせる。




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