2021年11月10日水曜日

オーロラが日本の夜空に。

 オーロラが日本の夜空にあらわれた?

推古天皇の代には、「天に赤気あり、その形は雉(きじ)の尾に似たり」という記述が残っており、大和飛鳥でもオーロラが見えたことになる。

鎌倉時代に藤原定家が著した『明月記』に1204年2月21日、京都の夜空に「赤気」(オーロラの意)が現れて恐ろしい様子だという記述が残されており、2月23日にも再び「赤気」が出現したと記されていることをみつけた。

また、『御室相承記』(おむろそうしょうき、鎌倉時代の作品)にも、2月21日から23日まで「赤気」が現れ、高野山参詣をとりやめたという記述があり、京都で複数の目撃例が残っていたことになる。
1週間のうちに何晩も緯度の低い地域でオーロラが観測される「長引く赤いオーロラ」の正確な記録として、これまでに調査されている中で日本最古のものだ。


扇型のオーロラが 江戸時代の1770年9月17日にも日本各地で観測されたという。
京都で書かれた古書「星解(せいかい)」には、放射状の白い筋が入った扇形の赤いオーロラが描かれている。


国立極地研究所の片岡龍峰准教授(宇宙空間物理学)らの研究グループは、これらのオーロラを詳しく記した日記や記録から、当時の地磁気が45度だったので、京都ではオーロラが扇型にみえることを正確に分析できたという。


これらの古典籍の記述を現代的な観測データから推定すると、太陽から噴き出たコロナ質量放出が何度も地球に直撃し、大きな磁気嵐が繰り返し発生する「連発巨大磁気嵐」が起こっていたと考えられる。
数百年に一度くらい、太陽活動が激しくなり大きな磁気嵐が発生すると、日本のような緯度の高くない地域でもオーロラが観測されることがある。


ニュージーランドでも観測された記録がある。

 現代では、昭和和33年(1958年)2月11日にも、知床で扇型のオーロラが観測され、多くの人の写真や観測図がのこされている。

2003年10月には北海道から東北、中部地方あたりでこうした「低緯度オーロラ」が観測され、2015年3月にも北海道で低緯度オーロラが見られた。
宇宙の酸素から赤と薄緑の光が発生するが、薄緑色は人間の目では白に見えるそうだ。


太陽風により巨大磁気嵐がおこり、これによる雷のような電流がながれて、酸素が発行する現象と解明されている。
このような巨大磁気嵐が現在おこると、電磁波を多用している現代文明社会では大きな被害が発生しそうだ。




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