2011年7月21日木曜日

天孫降臨と神武東征

天孫が降臨した場所は、日本書紀では五ヶ所、古事記では一ヶ所に記載されている。
日本書記の五ヶ所は、すべて日向の国の中、古事記は筑紫の国の日向となっている。
どちらも降臨の場所は九州嶋で、七、八世紀当時は九州からの東征伝承がよほど強く知れ渡っていて、記紀の編纂者たちも、これを記録せざるを得なかったのであろう。
神武東征神話は、三世紀の邪馬台国の東遷、のちの神功・応神の東征神話などを、初代天皇・神武の事績の混入させたものと思われる。
神武天皇も架空の人物で、十代の崇神と同一人物とみられている。
神話の世界は、多神教で複数の場所が混在したカオス的な物語としてとらえないと、頭がおかしくなる。邪馬台国の場所も多数候補地があっても、驚かないことだ。




現在の福岡県小川知事は、首都機能の分散移転論議を推進し、国家のリスク分散の観点から、福岡を日本海側の都市としての地政学的優位性も活かし、今は太平洋側のみにある国土軸を複軸化するため、福岡県が意志を発露して、道州制の考えを実現することに意欲をしめしている。

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