2016年1月11日月曜日

クルーグマンの予見

ノーベル経済学授賞者のポール・クルーグマンは、日本の経済について、多くの意見をのべており、高く評価しているようだ。

アベノミクス

安倍晋三首相が取り組んでいる経済政策「アベノミクス」について「素晴らしい結果を伴っている」と評価しており、「プリンストン大学の経済学者達が十数年前に書いていた論文に内容がそっくりだ」と述べている。

クルーグマンは「日銀が方針を転換し、2%の物価目標を掲げ、その効果を持続させるために、政府が短期間、財政出動をして景気を刺激するという医師の処方箋どおりのことを実行している」と述べている。


消費税増税

第2次安倍内閣での大胆な金融政策・量的緩和によってこの提言がマクロ経済政策に反映される形となった。
しかしながら長期にわたるデフレのために依然として実質金利が高止まりしており、日本経済がデフレを脱し健全な経済成長をするまでは消費税の増税をするべきではないとの認識をクルーグは示している。
もし脆弱な景気回復の中で消費増税を行えば、一時期の回復が自滅的な結果に終わってしまう可能性があることが懸念されるとしている。
財政規律の名のもとに、回復基調の経済を危険に晒すことは愚かなことだとクルーグマンは論じる。

またクルーグマンは「消費増税した日本がうまくいけば、世界各国のロールモデルになることは間違いない。
積極的な対策をとれば必ずデフレから脱却できるという強いメッセージになる。
世界の多くの国が固唾を呑んでその行方を見守っている。
今、世界経済を救うために、日本が必要とされていると指摘している。

しかし新年を迎えたあとの株価急落はまだ言及してない。
これを予見していたのだろうか?

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