2016年8月19日金曜日

日本列島における初期土器



土器(どき)は、を練り固めて成形し、焼き固めることで仕上げたである。

土器は、人類が物質の化学的変化を利用した最初の作品であり、物理的に石材を打ちかいてつくった石器とはまた異なる人類史的意義を有している。

一般には粘土で焼かず、野焼きの状態で700–900の温度で焼いた器のことを指し、陶磁器と区別している。


人類は、文字を作り出すより1万年も前から、土器にいろいろの工夫をして、隆起線文、爪形文、円孔文、押圧縄文、回転縄文、条痕文などの文様を描いた。


日本列島の各地では、下図のように17000年前くらいからの土器が見つかっており、土器に関しては大陸より先進国だと評価されている。
          時代分類は、図の下部から、
1期:隆起線文系以前、     2期:隆起線文系、 
3a期:爪形文、円孔文押圧縄文 3b期:回転縄文、条痕文

下部から cal BPでの年代
1期16550~15730:  2期15000~13000:
3a期14500~10000:3b期13000~10500:
その理由としては、日本列島では火山活動が活発であるから、噴火による溶岩がやがて固まる自然現象を観察して、いち早く化学的変化を認識したことが考えられる。

最近、中国江西省の洞窟遺跡で世界最古と思われる2万年前の土器が見つかったといわれているが、詳細はまだ解かっていない。土器の破片では、中国大陸の各地で古いものが見つけられているという。

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